物質(結晶)の構造・結合等について調べてみましょう。
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上記の表中にある分子間力は、ファンデルワールス力と水素結合を意味します。分子間力は他の結合に比べて極めて弱く、分子間力で形成される結晶はやわらかく、融点・沸点は低いです。ただ、水素結合はファンデルワールス力に比べると分子間に強作用するため、沸点等が高めです。入試問題では水素結合の出題が多いです。例えば、15~17族の水素化合物のうち、電気陰性度の大きいF、O、Nの水素化合物、すなわち、HF、H₂O、NH₃は同族の水素化合物より沸点が高くなるだとか、ハロゲン化水素酸(HCl、HBr、HI)は強酸ですが、フッ化水素酸(HF)は数個の分子が水素結合により会合分子をつくっているため、分子間にはさまれたH原子は電離しにくく、電離度が小さくなり、弱酸となる等です。

 また、ある物質が分子結晶からなのかイオン結晶からなる物質であるのかを問われることがあります。分子性物質は、共有結晶(SiO₂、C、Si等)を除く非金属元素で構成された物質ですから、化学式から判断できます。ちなみに、イオン結晶は金属と非金属より構成されており、分子ではありませんから、化学式名は分子式ではなく、組成式といいます。

上の表の結晶構造の図を参考にして、各結晶がどのような結合力により結びついているのか、また、構成元素や具体的な結晶の例等をしっかりと頭に入れましょう。